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BLOG 【かえる日和】
5.262020
すきこそものの
ご飯を作るのは結構好きです。
こう書くと定型的に、ああ、おしゃれですね。とか意識高いですね。みたいな話になるのでしょうか。
良く知らない相手であればなおさらコメントに困るでしょうから、一般的に良くある話として受け答えするしかないですよね。よって、当人と受け手で温度差が生まれるのがこの手の会話の宿命なのではないでしょうか。
(注:日常会話でこんな話はしませんが)
実際は料理によってスタイルや得意なものが色々あるし、受け手側も料理と来てピンとくるポイントが違うでしょうからすぐにかみ合う事は難しいでしょう。
例えていうならば、同じ釣り好きでも生餌の磯釣りと湖沼のルアー釣りと比べると、好きの熱量は同じとしてもそれぞれ貫くスタイルは違うでしょうし、他から受ける印象もがらり変わるのと同じようなものです。
ジャンルで言うと私のご飯は明らかに毎日をおいしく食べられればいいレベル、いわば野郎メシというものになるかと思います。
おいしさや安全にはある程度こだわりますが、みてくれには関心がないので、ひたすら料理の色が茶色かったり、盛り付けをせずに鍋のまま食卓に出したりといった実用志向に終始しています。
なぜかといえば、そこには料理人的な矜持もなく、趣味的なこだわりも持たないからです。
なので、仮にお金をもらって料理を作るとしたら・・・いや、それは不可能でしょう。
そういう素人の野郎メシが食べたいという特殊なニーズがあればそれもあるでしょうか。
だとしてもやはりそれなりに磨き込む努力が必要です。
強引に車のデザインで例える話に持ってゆきますが、例えば前回話題に挙げた軽4WD車のジムニーのようなとんがりが必要なのでのはと思うのです。
ジムニーの様なスタイルは好きなので、シンプルで且つ機能的なおしゃれさの様な方向性でしょうか。
さてここで、もしもシリーズ。
もしもセルフプロデュースで自分の素の状態から魅力を引き出して商品化するとしたらどんな手順を踏むでしょうか。
まずは、日常的な衣食住のスタイルを紐解いてゆきますね。
ただ、普通に考えたらごく平凡で見るべきところがないし、芸能人でもないのに日常を切り売りできるようなドラマ性もカリスマ性も無し。だからそこで企画終了ですよね。
ですが、素人の野郎メシが食べたいというニーズがもしもあったら。
実は、現在そういった商品は存在しています。
例えば、アパ社長のカレーや、ゴジラ松井のお母さんが作ったカレー。
知名度が高い人をイメージに据えているので素人とはいいがたいですが、しかしどちらも料理人ではない人が看板を務めています。松井家秘伝のカレーに至っては見たことないお母さんの方です。
要は、売り手受け手との思いのズレが無ければ商品として成立するという事ですね。
料理好き→おしゃれ。みたいなテンプレートが存在しているとして、もしそこに固まってしまっているとしたら、それ以外の世界観を提示してあげればいい事なのです。
かっこよすぎて息が詰まる。とは私が、モデルハウス等で白で統一されたような、生活感のない場所に足を踏み入れた際に、思わず発する一言です。
もし、かっこよすぎないで心地よい空間というものが出来たら。
等身大の生活空間だけど、住む人のこだわりが随所にあるような仕掛けがあったり。
毎日食べられるご飯の様に、当たり前に居心地が良い空間が出来たら。
私はそういう方向を目指すべきであり、それを求めている人たちに積極的に情報を発信するべきですよね。
という事で、次回からはそういった過去の仕事を紹介してゆきたいと思います。
しかし、ずいぶん回りくどかったですね。
今回もおなかいっぱいです。
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