BLOG 【かえる日和】
8.172019
カウンターの装飾金物
以前現場で実寸を写し取ったカウンター上に設置する装飾金物が出来上がりました。
施工は大分前でしたが、製作から設置までのレポートをお届けします。
天板の加工は内製で行い、
金物部分の設計、デザインはキバナデザインが行い、製作はロートアイアン等の装飾金物の製造で定評のある工房でという分業体制で行いました。
この工房は私の古巣でもあり、仕上がりの良さ、技術の確かさは群を抜いています。信頼できる職人さんにお願いできた時点でもう良いものができるのが決まったようなものです。
写真は工場で出荷前点検の様子です。
結局金メッキの仕上がりに難があり修正を試みましたが、メッキ工場に差し戻し、やり直しとなりました。
妥協しないモノづくりの姿勢は製品の信頼度を上げるために大変必要なことですね。
さて、設置です。
曲面を多用した既存の天板に合わせるのは困難を極めましたが、どうです、ピッタリ収まったのではないでしょうか。
製品を企画する時は、曲線などコントロールが難しいものでも作り手が図面を見た際に安定した解が得られるように設計します。そのうえで作り手の感性でより良いものができるように余計な情報を入れないようにすることも大事です。
今回は、図面上で複雑になりそうなところはあえて空白にして目的のみを伝え、作り手の創作力に委ねることにし、結果 合理的で無理のない構造でつくることが出来ました。
最も、やり取りに関しては作り手の手の内というか関係性がどのくらいできているかでやり取りの仕方が違ってくるので、今回のように気心の知れた仲間と仕事をすると、 打ち合わせの中で 仕上がりのイメージが共有できるので、とてもスムーズに事が進みます。
私が、仲間の作り手同士で関係性を深めてゆくことにこだわっているのはこの部分なのです。
プロジェクトが発生したら集まって一緒に仕事をしてゆくけど、普段はそれぞれが違う分野のプロフェッショナル同士。
皆、気心の知れた仲間。
こんなチームで仕事をしたものは、きっと良いものが出来上がるだろうと想像できませんか?
キバナデザインは、仲間とその関係性を育てて行き、結果お客様のリフォーム体験をより良いものにしてゆけるよう今後も努力を重ねてまいります。
コメント
-
2019年 8月 17日トラックバック:原寸図 とフランス語の関係 | キバナデザイン
この記事へのコメントはありません。