かつては庶民の暮らす地域だったであろう、江戸から見れば山の手の郊外であったと思われる、とある地域。

今では都心回帰で新しいマンションの建設が進んでいる閑静な住宅街へ現地調査に行ってまいりました。

住所を頼りにある一角の路地へと進んでゆきますと、それがあったのです。

仲良く並ぶ手押しポンプの井戸が２基。

よく整備されていて、試しに動かしてみるとザバザバと勢いよく流れ出てきました。

古い長屋が立ち並ぶこの地域は、かつては近所の人が集まってワイワイと賑やかだったんでしょう。母ちゃんたちが井戸端で話し込んでいるそばで子供たちがメンコやゴム飛びに打ち興じているなんて絵が浮かんできました。

お伺いしたお宅はご高齢のお母さまが長年住んでいた場所で、以前体を悪くした際に安全を考えて現在は別の場所に住んでいるようなのですが、やはり住み慣れたこの地域に戻りたいと希望されているようです。なので、今回はリフォームによってお力になれればという事で訪問させていただいた次第です。

住まわれた方の記憶が刻まれた家は、たとえ古くなっても簡単には壊せないのでしょう。

住まわれる人の気持ちに寄り添い、より安全安心な暮らしができるようにしっかりとプランを立てたいと思います。

それではみなさん

ご安全に。