BLOG 【かえる日和】
3.62018
続・懲りずにマラソン
正直に申し上げます。
私がジョギングを初めたきっかけは、運動不足の解消とか自分自身への挑戦とか殊勝な事を周囲には言い振りまいておりますが、そういう動機はまあ表向きの事でして。
もちろんそれも嘘ではないですが、本当のところは至極単純な理由なものでして、
それは、ジョギング及びランニングをたしなむ老若男女の諸先輩方がなんとなく眩しく思えたからです。
趣味はランニングで全国のマラソンイベントに参戦してます。なんて言うと、割りとインテリジェンスな雰囲気もありますし、なによりカッコイイ。
そうなんです。私の動機なんてそんなものなのです。自分の価値判断は、いつまでたっても中学生位の男の子のモノなのです。
さて、ちょっと嗜んだくらいでいい気になっていた私が一足飛びにフルマラソンに挑戦した結果、どうなったか。
前々回位のブログで参加を表明した通り、静岡マラソンのスタート地点には立ちました。
持てる力の精一杯を振り絞り走りました。
しかしゴールは遠かったです。
天気は晴れ、じっとしていても汗ばむくらいの小春日和。コースを吹き抜ける風は終始追い風。
目まぐるしく変わる静岡の美しい景色と沿道を埋め尽くす地元の皆様の声援。
自分自身のコンディションも悪くない。
申し分無いほどのマラソンを走る環境だったのにもか関わらず、ゴールには届かず。
あと残り1Kmのところで制限時間を超えることができず、無念のリタイアとなり、
人生初のフルマラソンへの挑戦は、しょっぱい幕引きに終わりました。
序盤は順調で中間地点までは前回のハーフマラソンの記録を上回るペースで走れていたと思います。
しかし、後半25Kmを過ぎたあたりから足がつり始め、ペースが極端に落ちました。
猛烈な痛みを伴いながらのランでしたので、後半は歩いているのか走っているのかわからない状態でしたが、
それでも辛くも35Kmまでの関門は残り十秒なんてギリギリのタイミングで切り抜けたりしておりました。
しかしながら、ゴール直前の41Kmポストまでは挽回ができず、あと少しのところで関門閉鎖とのアナウンスが聞こえ、
私の初挑戦はあえなく終了となったわけです。
次々と規制解除が行われ、スタッフのみなさんも撤収を急ぎ、沿道の応援もなくなり、あっという間に日常に戻って行く様はとっても寂しく、それなりの悔しさも感じましたが、同時になんか清々しいというか腑に落ちたというか不思議な冷静さを持って次のステージに向かう気持ちにもなれました。
ああこんな経験て、今回のこのスタートラインに立たなかったらまず味わうことができなかった事だろうな、と。
マラソンは努力した分だけ走ることができる、逆もしかりで、やった分の実力以上のことはできないよって事は誰かが言っていたと思いますが、本当にそうだったな、と実際に経験して見て初めてわかりました。
変に客観視できるのもあって、なるほど、単純に自分は足りてなかったんだな。とすれば、次の対策はこうだな。とか意外と前向きで冷静な自分に自分自身がびっくりしてみたり。
悔しい気持ちもありましたがそれよりも、次の大会が待ち遠しいという気持ちのほうが強くて、ひょっとすると中毒性に近いこの感じが人々をマラソンに惹きつける要素なのかもしれない、なんて思ったりしたものでした。
35kmポストを超えたあたり、地元のTVクルーと思われる方たちから取材を受けまして、ヘロヘロの私を察して、「どうしてこんな思いをしてまで走るんですか?」という質問を受けました。私は正直に「わかんないね、なんで走ってるんですかね?」って答えたんですが、今だったらこう答えるかもです。
「わかんないけど、走ってみたらわかるかもね。」
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