自分が悩んで前に進めなくなった時、自分の好きな世界観である、工業的(ここはあえてインダストリアルとカッコつけて呼びましょうか)な視点を得ることでそれに救われた。という話をしました。
さて、工業的とは何ぞや。
工業といわれたらどんなイメージを想起しますか?
一つのキーワードでイメージされることは人それぞれかと思います。
例えば浦安の素敵な場所といえば、ネズミのキャラクターのいる夢の国をイメージされる方もいらっしゃいますが、舞浜の東側にある、首都圏の鉄材料を扱う企業が集結している浦安の鉄鋼団地の事だよね。という例えも正解の一つであるといえます。
ガチな工場はもちろん好きです。
ただ、私が空間やスタイルとして興味を持つものは、どちらかというと夢の国で展開されている様な、リアルとファンタジーが共存された工業イメージのものになります。
ただ、あくまでもどちらかというと、という程度。
漠然としているでしょう。
長い間、それが説明できなくてモヤモヤしていました。
自分でもとっかかりが無くて良く分かっていませんでしたが、ある時偶然手にした一冊のスタイルブックにそのイメージが展開されていました。
本のタイトルは「JUNK STYLE」
要は、蚤の市などで仕入れたがらくたや、長年使い続けてきたものを磨いて修理して要らないものを省いて、シンプルな空間に再構築させるというスタイルでした。
工業のこの字もないですが、共通する点があります。
言ってみればその空間は古くて味わいのある工場の様なイメージなのです。
ただ、ちょっと物足りなくも感じます。ただのガラクタじゃん?みたいな。
その後、もう少しストレートに工業的なものをイメージしたものが目に付くようになり、その後インテリアスタイルの一つとして確立してゆきます。
その名もインダストリアル。
いいんですが、これは個人的にはちょっと行き過ぎな感じを受けます。
スタイルブックとかは写真映えすることが求められるので、ちょっと盛りすぎに感じてしまうことがあります。カッコよすぎて怯んでしまうのです。
じゃあ、そのいいところに収まっているのは何なのか。
それを今後探してゆこうと思います。
え、今は思った通りのイメージのものがないの?
ないですが、最初に出会った「JUNK STYLE」に立ち戻ることでそのヒントがある気がします。
次回からそちらを研究して行きましょう。