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BLOG 【かえる日和】
5.192020
ガジェット好きのSAGA
KINGJIMという会社をご存じでしょうか。
日本の事務機器メーカーでオフィスのファイル用品で目にした方も多いのではないでしょうか。
直訳すると、事務の王様。
自ら王と名乗るその正体は、実のところ特異なジャパンオリジナルを次々と繰り出す、文具、事務機器の開発集団なのです。
その、跳び道具的なキテレツ開発品は独自の路線を貫いており、他の追従を許さない領域に君臨しております。
故に、マニアックな商品がこれでもかと商品ページを埋め尽くす様は圧巻であり、王と言うより、すでに神がかかっているとさえ言えます。
そんな同社の製品で感銘を受けたのが、作業用の耳栓です。
一見するとただのブルートゥースイヤホンの様な形をしているのが何故耳栓と言い張るのか。その答えはノイズキャンセリングシステム搭載のイヤホン型耳栓なのでした。
耳につっこんだ時点で耳せんの役目はすでに果たしているのですが、ここからがこの製品の真骨頂です。周囲の騒音はそのノイズキャンセリングシステムでうまいことカットし、作業者に静寂を届けるとともに、人の話し声はそこそこ聞こえるように音域の周波数を調整しているのが憎いですね。
もう一つが、同社がペンや鉛筆等と同列な文具だと言い張る筆記?用具が
「ポメラ」というキーボード付きの入力装置なのです。
この製品の特徴はなんといってもその割り切りの良さ。
これは筆記用具ですと言い切るだけあって、キーボードや液晶画面の風体から小型のワープロのように見せかけておきながら、その実、文字を入力する以外の機能が全くないことです。
以前も持っていましたが、気がついたら居なくなっていまして、今回、ブログ強化キャンペーンの助っ人として、モデルチェンジした新製品(※)を改めて導入しました。
なぜかというと、パソコンを立ち上げることなく文章を書く環境が欲しかったから。
パソコンを前にすると色々調べ始めたり、進行中の案件やらなにやらが気になって集中できないからなのです。
しかし、この製品の最大の価値はどこにあるかというと、そういう表向きのコンセプトよりも、合体ロボが変身するかのように折り畳んだ状態からキーボードと画面が現れるところです。
集中が・・なんて言っているのはただの方便。
こいつを開くときの気分のあがりようと言ったら、閉じこもっていた感情が開け広げられるような、一種のカタルシスとも言えるのです。
ああ、いけない。
また悪い癖が。
あれほど脱線しないように、て言い聞かせてきたのに。
パソコンの是非を取りざたしているうちに、開けてはいけない箱を開けてしまいました。
まあ、やる気がでたので良い事にしましょう。
ポメラを止めるな!ってことで。
(※私が購入したDM-30と言う機種は、e-inkという大変視認性の良い液晶画面が特徴のモデルですが、すでに生産中止だったので在庫品を入手しました。・R2年5月現在)