BLOG 【かえる日和】

もしもシリーズ

コントの話ではありません。

前回のブログで問題提起した、有益な自分の時間を奪う奴をあぶりだすという企画を、全くもって安易なネーミングで進めてゆこう。という企みの事です。

主に、私のキャリアの中でかなりの時間をパソコンに奪われているのではないか?という仮説のもと、パソコンを完全に悪役に仕立て、パソコンなしの世界線でスキルアップを図ろう。という思考実験を行います。

改善ではなく改革を進める為には、パソコンをやめてタブレットにするとか、パソコンの性能を上げるといった小手先の改善活動ではなく。価値観を根本から揺るがすような、横文字で言うところのパラダイムシフトが必要と思うわけであります。

そもそも、なぜパソコンなのか。

パソコンを本格的に使い始めたのは繊維会社に就職した1995年以降です。

Dos/V機からWindows3.1に移行したころの話。

当時の職場では繊維業界としてはかなり先進的なデジタル化が進められていました。(まだITという言葉も一般的ではなかった)

Windows機はまだDos/Vで、入力端末としてCAM(ここではデジタル染色機)を動かしていました。

所属していた部署は、主に開発と試作を行っていました。

仕事環境は、一言で言うと常に混沌である。という表現が適切なのではと思ってしまうほど不安的極まりないシステムと、開発途中で壊れてばっかりのCAMに振り回される毎日を送っていました。

そんな環境で試されるのは、努力と根性でした。

ハイテクとは名ばかりな手作業の世界で、システムを何とか動かすためにマンパワーで問題を解決する。という手法をとっていました。

わたしはやりませんでしたが、デザイン開発中のサンプルを出力するために、色合わせやら、機械の調整やらで仕事に没頭し続け、金曜日に皆が帰った後も続け、月曜日の朝まで工場に居続けて作業をおこなったという強者もいました。

パソコンを使った(正確にはCAMシステムになりますが)デジタル染色が、製品の質や特徴を高める手法にはならず、製品がシステムの都合に合わせる為にデザイン性も商品の魅力も二の次という、本末転倒な事が常態化しておりました。

私も経験が浅かったせいもあり、その悪しき習慣は徐々にすりこまれてゆき、工業製品として魅力的なものを開発するという力をそがれ、長い長いスランプ状態に陥ることになりました。

その状態から脱出できたエピソードが、前述した織物工場で手作業による商品開発した、という件であります。

今思えば、あれが当時の悪癖をパラダイムシフトによって克服したという経験になるのではと思うわけです。

さて、パソコンに頼りすぎな環境をぶっ壊す。という試み(思考実験ですが)

は実際問題、ほんとにパソコンを無くして仕事になるのか。という根本的な問題にぶち当たります。

本来、パソコンによって効率化を図れた案件は数知れず。

なんだかんだで長いこと関わってきたこともあり、手慣れたおかげで問題が解決している、もしくはシステムの進化によって解決されたことも経験としては多い。今現在だってこうして簡単にブログを発信できている。

ただ、これは思考実験なので、ちょっと飛びすぎてもいいでしょう。

要は、こういう事です。

パソコンが全く使えなくなりました、なので今から生活を180度変える勢いで日々の仕事や暮らしを再構築していってください。という世界をイメージするのです。

その条件でも、出来ることを探す。もっと言うとその世界でもワクワクすることができるか。という事を検証してみたいのであります。

次回以降、思いついた時にそのアイディアを書き連ねてゆきたいと思います。

ポンポン思い浮かべられれば毎日更新です。

そうじゃなかったら、あ、案外苦戦しているな。

と思ってください。

関連記事

コメントは利用できません。
ページ上部へ戻る