BLOG 【かえる日和】

そんでネコはミック

なかなか自分の好きなものについて語る機会が少ない。

そんな現状を踏まえて、当ブログをその欲求のはけ口として、イソップ童話の井戸に向かって叫ぶかのごとく自分の思い付きや考えをひたすら垂れ流して言っております。

ただ、ここはインターネットの入り口。ソーシャルな扉の一つでもあります。

ややもすれば世界中の誰かに発信し、拡散してしまう恐れもあるわけです。

なので、軽はずみなことを思い付きなんかで言ってはいけないと自戒しているのですが、そもそもの下心として、どこかの誰かの目に留まり、自分の考えと共感できる誰かとつながりたいという想いがあるわけです。

なので、その時の為になるべく多くの事を吐き出して、蓄積されたデーターより推敲を重ね、選りすぐられた自分の成分の純度を高める、という作業につながればという気持ちで日々発信し続けています。

もしくは多くの事柄から自然に淘汰されて間引かれ、残ったものが自分のコアな部分となるかも。なんてことも考えています。

夜だからか、酒が入ってしまったからか。ついこんな一見ややこしそうな、それでいて大して中身のない戯言を垂れ流し始めてしまいました。いけません。

そんな時、ふっと気配がして振り返ると、そこにはわが家猫のミック(♂)が無言でたたずんでいました。

彼は私をデフォルトで怖がっており、自分からは近づいてこないのですが、要求がある時のみ、その間合いをじわじわと詰めてきます。

多くは腹が減った時。

構って欲しいとき。

体の変調があり、その解決を依頼したいとき。

今回はひょっとしたら、3番目の案件かと思い、試しにブラシをかざしてみると程なく近寄ってきました。

今の時期は冬毛が落ちる頃で、放っておくと毛玉を吐き出して家じゅうが大変なことになるのですが、猫もそれを阻止したいのだろうか、期を見て私にグルーミングを依頼してくるのです。

ひとしきりガシガシと細かい毛をすいてあげたら満足して行ってしまった。

ひたすらマイペースに我が家の環境に順応してしまっているわが家猫は、完全に家の中をテリトリーとしています。というか怖がって出ません。

外界との接触が一切ないことで、彼は他の猫の存在を知ることはありません。

飼われることで動物としての自由を奪われている彼が幸せかどうかは分かりません。

その倫理観などを議論し始まると、おそらく世界戦争に発展してしまうくらいの禁忌なものと理解しているのでここではすっと話題をそらしましょう。

ただ、一つ言えることは、彼の安全はかなり高く保たれているという事実。

それは感染症に罹るリスクがとても低い事。

彼はある時から元居た多頭飼いの愛猫家(犬も結構いた)の家から我が家の猫として移譲された経緯を持つのですが、それ以来ずっとステイホームを続けています。

知る人も多いかと思いますが、猫にも流行疾患があります。

子供の頃から、身近に猫がいる環境で育ちましたが、近所の猫が一斉にいなくなった経験が何度かあります。

中には天敵にやられたりしたのもいるでしょう。ひょっとしたら保健所や皮革屋に狩られたのかもしれません。

でも、一番多いのは感染症かも知れません。

これは全くの憶測なのですが。そうやって増えすぎた個体を自然に調整してきたのかもしれません。そして生き残った者たちが生を繋いでゆく。

自由な猫は色々な世界を知ることができますが、リスクはつきまといます。

ふと振り返ると、また家猫が音もなくやってきました。

今度はエサをねだりに来たのか。

彼が幸せかどうかはわかりません。

ただ、守られてはいます。

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